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驚異の汎用性!アモキシシリンは性病以外にも使える

2019年11月12日
男性を診ている医者

アモキシシリンは、淋病の病原細菌の淋菌や梅毒の病原細菌の梅毒トレポネーマなど性病の治療に用いられているβ-ラクタマーゼ阻害剤ですが、肺炎の病原細菌の肺炎球菌や腸管出血の病原細菌の大腸菌など様々な感染症治療に処方されている驚異の汎用性を有するペニシリン系抗生物質を代表する治療薬です。アモキシシリンは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの消化性潰瘍の発症原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌の除菌治療にも処方され、現在では胃潰瘍や十二指腸潰瘍だけでなくヘリコバクター・ピロリ菌感染胃炎に対するピロリ菌除菌療法が保険適応で行われています。

アモキシシリンは、性病の淋菌や梅毒トレポネーマなどの病原細菌の生存に必要不可欠な細胞壁を弱体化し溶壊させる医薬効果を発揮し、動的に病原細菌に作用し直接死滅させるペニシリン系抗生物質です。アモキシシリンは、細胞壁の主要構成成分ペプチドグリカンの生合成の最終プロセスで必要不可欠なペニシリン結合タンパク質PBPと呼ばれる酵素群に作用し、PBPの各活性酵素と結合することでPBP酵素群の働きを阻害してペプチドグリカンの生合成を著しく低下させる医薬効果を発揮します。ペプチドグリカンの不足は、病原細菌の細胞の形状を維持するために必要な強度を下回る弱体化をまねき、細胞自身の浸透圧に耐えられなくなり溶解し死滅する原因です。

アモキシシリンは、感染症の病原細菌の破傷風菌や黄色ブドウ球菌などのペプチドグリカン層の厚いグラム陽性菌に絶大な医薬効果を発揮するだけでなく、ペプチドグリカン層が薄く細胞質性の膜を持つヘリコバクター・ピロリ菌や大腸菌などのグラム陰性菌にも有効ですが、極めて稀にアレルギー症状などの副作用を発症することもあります。アモキシシリンは、胃に生息するヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法に処方されているので消化器官への影響が皆無と言えず、下痢や腹痛などの胃腸症状が副作用として発症する頻度が高いのが特徴です。体質や体調によっては、小さな発疹や発熱などの全身症状を発症することがあり、極めて稀に血圧の低下や意識レベルの低下などを引き起こすアナフィラキシーショックを発症する患者がいます。他の重篤な副作用には、腎臓から体外に排泄されるので尿の濁りや側腹部痛などを伴う腎機能障害に加え、長期の継続服用で皮下出血や血尿など出血の傾向が強くなるビタミンK欠乏症を発症することもあります。

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